原油価格を動かす!? 中国の「ティーポット」とは?

原油価格を動かす!? 中国の「ティーポット」とは?

中国の「ティーポット」とは?

「ティーポット(茶壷)」とは、中国の国営石油会社の系列に属していない、独立系の小規模製油所のことです。

かつては、余った原油から粗悪な石油製品を生産する製油所、というイメージが強かったのですが、2015年7月に中国政府がティーポットに原油の輸入を許可して以降、中国の原油輸入量の2割を占めるようになりました。

2018年には、中国の石油精製処理量は前年比6.3%増の日量1,207万バレルに達し、製油量の増加に伴って原油輸入量も増加しました。

今年3月には、 新型コロナの影響で、中国の原油輸入量は日量約950万バレルまで落ち込みましたが、5月にはコロナ前の水準を通り越して、過去最高量となる同1,134万バレルまで増加しています。

特にティーポットによる輸入量の増加が目立ったようです。

ティーポットの平均稼働率も、2月中旬には一時42%まで低下していましたが、4月下旬には約70%と、新型コロナ流行前の水準に回復しています。

一方で、中国の製油所は、スポット原油の買い手がほとんどつかなかった3~4月に、平均15ドル/バレルほどの安値で、原油を買い漁っていたとも言われています。

他の地域と感染拡大の時期がずれていたこともありますが、中国製油所の強かさが感じられます。

中国の原油需要は、2030年頃までは増え続けるとみられています。今後10年ほどは、中国が原油需要を引っ張る形が続きそうです。


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endo

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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