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価格上昇継続に疑念? マイナス材料への反応大きく

原油価格下落 減産期待が後退

原油価格は火曜日、ほぼ横ばい。

WTI原油先物は、日本時間9時53分、前日終値より0.39ドル高い、38.58ドルとなっている。

OPEC+が5・6月の減産規模を7月も維持すると決定したことが、原油価格の支えとなっているようだ。

一方、サウジなどが自発的な追加減産を取りやめると発表し、原油価格は押し下げられたとみられる。

価格上昇継続に疑念? マイナス材料への反応大きく 

OPEC+は6日、緊急会合を開き、日量970万バレル規模の減産を7月も維持することで合意した。

日量970万バレルは、世界の原油供給量のおよそ1割にあたり、減産規模は過去最大だ。

大規模な減産維持が好感された一方、サウジのアブドゥルアジズ エネルギー相は8日、サウジとUAE、クウェートが自主的に行っていた日量118万バレルの追加減産は続けない、と発言。

100万バレル以上の減産幅縮小になるとの懸念が、原油の売りを誘ったようだ。

ただ、ライスタッド・エナジーのビョルナー・トンハウゲン氏は「供給不足が予測される中、合計1,100万バレルもの減産が1か月も延長されることなどないだろう」と述べている。

また、原油価格の回復にともない、生産を再開する米シェール業者も出ており、供給の増加が原油価格を再び押し下げる可能性もある。

さらに、サウジが原油需要の回復を見越して、原油輸出価格を引き上げることを発表しており、これが需要増を抑える可能性も指摘されている。

みずほNYのボブ・ヨーガー氏は「サウジ原油価格の上昇によるアジア製油所の精製マージン圧迫が予想される」と述べている。

一方中国では、5月の原油輸入量が過去最高の日量約1,134万バレルに達した。

直近の最高量を記録した昨年11月と比べ約15万バレルほど多く、前月比15%増と大幅な増加となっており、中国経済が新型コロナの影響から回復しつつあることを示していると考えられる。

世界第2位の原油消費国である中国の原油需要回復は、原油価格の強材料となりやすい。

ただ、いわゆる「バーゲンハント」による一時的な増加とも考えられる。先述の精製マージンの圧迫も考慮すると、今後の輸入量は減少に転じる可能性があり、動向が注目される。


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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