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OPEC+早期合意 原油は失望売りか

原油価格下落 需給改善期待が後退

原油価格は木曜日、やや下落。

WTI原油先物は、日本時間11時23分、前日終値より0.76ドル安い、36.53ドルとなっている。

OPEC+が減産維持で暫定合意と伝えられたが、効果が疑問視され、原油価格の重石となったようだ。

一方、EIA発表の原油在庫が予想に反して減少したことなどが、原油価格の支えとなっているようだ。

OPEC+早期合意 原油は失望売りか

サウジアラビアとロシアは、5・6月の減産幅を7月も維持することで暫定合意。4日に行われると言われていた会合は、キャンセルとなったようだ。

OPEC+は4月、5・6月に日量970万バレルの減産に取り組み、その後は2022年4月まで、減産幅を徐々に縮小しながら減産を続けることで合意していた。

 前倒しで減産規模の維持を発表した形だが、延長は1か月のみで、5月のOPECの減産順守率が74%程度と伝えられたことなどから、有効性が疑問視され、原油価格は上値を抑えられたようだ。

減産順守率はイラクやナイジェリアが低くなっているが、両国は「事前の輸出契約を守るため」だったとしている。事実であれば6月の順守率は改善するとみられるが、市場の不信感は強まっている。

また、サウジやUAEなどが目標以上の大幅な減産は維持しないと報じられたことも、原油価格の弱材料となったようだ。

一方、3日発表のEIA米原油商業在庫量は、前週比約210万バレル減と、予想に反して減少した。

原油在庫の減少は好感されたものの、石油燃料在庫の大幅な増加から原油需給改善の遅れが懸念され、原油価格は下押しされたようだ。

先週のガソリン在庫は前週比約280万バレル増、中間留分在庫は同990万バレル増だった。

また、SPR(戦略石油備蓄)が前週比約400万バレル増加しており、原油商業在庫の減少はSPRに吸収されただけとの見方も広がっている。

他方、熱帯低気圧が接近しつつあるメキシコ湾海上油田で、操業一時停止が相次いでいることや、中国の5月サービス業PMIが50台を回復したことなどが、原油価格を支えているとみられる。

OPEC+の減産見通しが期待外れとなったことで、原油は売られやすい地合となっている。今後は当面、需要の回復がカギとなってきそうだ。


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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