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期待と警戒が混在 金は早期に高値更新も?

金価格下落 リスク選好で利確売りか

金価格は火曜日、やや下落。

NY金先物は、日本時間11時33分、前日終値より3.6ドル安い、1731.9ドルとなっている。

経済活動再開による景気回復期待からリスク資産が買われ、安全資産の金は売られやすくなっている。

一方、米中対立の激化や「欧州復興基金」の先行き不透明感が、金価格の支えとなっているようだ。

期待と警戒が混在 金は早期に高値更新も?

新型コロナウイルスの感染は26日時点で世界196か国以上、545万人以上に広がり、死者は34万人以上に上っている。

感染拡大第2・第3波への懸念は残るものの、経済活動の再開が好感されてリスク資産に資金が流入し、安全資産の金は利確の売りが出やすくなっているようだ。

一方で、米中対立激化への懸念が、金価格に影響を与えているようだ。

24日には、中国全人代で審議中の、香港への「国家安全法」導入について、オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が、中国への制裁発動を示唆した。

アクシコープのスティーブン・イネス氏は「米中間の緊張の高まりは、短期的に金価格の支えとなる」と指摘している。

ただ、25日には香港経由での中国の金輸入量は、先月に比べ176%減少しているとのデータが発表されており、金の現物需要の低下が、金価格を押し下げる一因となっているようだ。

また、独仏が提案している「欧州復興基金」にオーストリアやオランダが反対し、合意できない可能性が浮上している。

「欧州復興基金」については、5月27日に欧州委員会の案が公表され、6月18日からの欧州理事会で、最終合意を目指す予定となっているが、先行きの不確実性から、安全資産の金が買われているようだ。

MKS SAのアフシン・ナバビ氏は「世界の不確実性と各国の景気刺激策、低金利環境により、金価格は意外と早い時期に、過去最高値を試す展開もあり得る」と述べている。

強弱材料が混在し、金相場は方向性が乏しい状況が続いているが、1,687~1,768ドルのレンジを抜ければ、一気にそちらへ動き出すことになりそうだ。

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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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