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米原油在庫データ APIとEIAどちらを見るべき?

原油相場が大きく動く中、原油需給を反映すると考えられる在庫量の変化に注目が集まっています。

中でも、毎週発表される米国の原油在庫データは、原油価格にも影響を与えています。

毎週火曜日にはAPIが、毎週水曜日にはEIAが、米原油在庫統計を発表していますが、どちらの在庫データを見たらよいのでしょうか?

APIとEIAの違いは?

そもそも、APIとEIAとは、何者なのでしょうか。

API(American Petroleum Institute:米国石油協会)は米国最大の業界団体、 EIA(Energy Information Administration:米国エネルギー情報局)は米政府の公的機関です。

一般的には、信頼性は公的機関であるEIAデータの方が高いとされています。

原油在庫量と原油価格の関係は?

市場はまず、火曜日発表のAPIデータに反応します。事前予想はあらかじめ価格に織込まれていることが多いので、予想とのギャップが大きいほど、原油価格も大きく動きます。

その約18時間後、EIAのデータが発表されます。今度は事前予想だけでなく、APIデータとのギャップの大きさが、値動きの大きさに反映されてきます。

例えば、2020年1月7日、APIは前週比約595万バレルの減少を、翌日にEIAは同116万バレルの増加を発表しました。また、事前予想は1,100万バレル以上の減少でした。

1月7日のWTI原油先物価格は前日比マイナス0.90%、8日はマイナス4.93%となりました。

APIとEIAどちらを見るべき?

2020年のAPI・EIAの在庫変化量(前週比)の推移を比べてみますと、ほぼ一致している週もありますが、やはり大きく乖離している週もあります。

なぜこのような乖離が発生するのでしょうか。

実は、APIとEIAが、各企業から在庫データを集める「タイミングの違い」の影響が大きいと言われています。

実際に、週ごとの変化量ではなく、APIとEIAが発表している在庫の総量の推移を比べてみると、そこまで大きな乖離はないことが分かります。

例えば、1月第1週の変化量の乖離は約700万バレルありましたが、総量は300万バレル程度の乖離となっています。

また、総量に大きな差がないということは、変化量が大きく乖離した場合、その後、逆の動きが起こりやすいということも言えます。

2020年のデータ推移を見ますと、両者に大きな乖離が発生すると、おおよそ3~4週間後に揺り戻しが起きています。

例えば、先週の在庫データは、APIが前週比約758万バレルの増加、EIAが同74.5万バレルの減少と、800万バレル以上の乖離がありましたが、4週間前の4月14・15日には、EIAがAPIよりも600万バレル多い増加量を発表していました。

したがって、どちらかのデータを見るというよりは、両方のデータを確認し、状況に応じて今後の変動予想に役立てる、という発想が必要になりそうです。

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endo

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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