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投資成功者のメンタルを探る!見つかった5つの共通点とは?【前編】

2020年5月現在、今までに経験したことがない世界規模のパンデミックにより、相場の世界も大きな動きを見せています。この相場の動きにより、大きな利益を出した投資家もいれば、大きな損失を抱えた投資家もいることでしょう。とにもかくにも、今回のコロナショックによる相場の動きが投資家に与えた衝撃は計り知れません。こんな不安定な相場だからこそ、今後の投資家の明暗を分けるのが、投資に対する『メンタル』です。今回は投資の世界で大成功を収めている“著名投資家”たちの投資に対するメンタル面を調べ、その共通点を探ります。

※本ブログの内容については、あくまで筆者の考えであり、ブログにて言及している人物の実際の考えとは異なる場合がございます。

投資で勝つためにメンタル面が大事な理由は?

メンタルとは「精神的な」「心理的な」という「心に関する様」を意味する言葉です。つまり、心の動きや感情のようなものです。今回は投資において行動に至るまでの心構えを「メンタル」と位置づけます。

投資では売買の価格差で利益を出せる銘柄に自己資金を投じることで、利益を出していきます。

簡単にいうと、将来の相場の動きを予想して、買ったり売ったりすることで投じた資金を増やしていくのが投資です。投資の世界では、同じように利益を出そうともくろむ人がおり、相場は刻一刻と変化していきます。

そのため、投資をおこなうと必ず儲かるということはなく、一時的な損を被る事がほとんどです。

そのため、投資をおこなうと必ず儲かるということはなく、一時的な損を被る事がほとんどです。

投資で利益を出している人は、徹底したルールを厳守して日々投資活動をしています。一時的な損失が出たときに動揺して、このルール以外の動きを取ってしまうようでは成功には結び付きません。ルールに従う際に重要なのがメンタルです。口で言うのは簡単ですが、やはり人間は気持ちや心理状態に左右される生き物です。投資では基本的に「損切りを早くおこない利益を多くとる」ことが求められますが、いざ自分がそのような局面に追い込まれると、「利益が少ないうちに決済をおこない損切が遅れる」ような行動をとってしまいがちです。どれだけ利益を出しやすい戦略をとったとしても、メンタルによってはその戦略をとれずに損を出し続けることになるのです。

投資の世界の“成功者”はどんなメンタルで投資に取り組むのか?

では、投資の世界において大成功を収めている投資家たちは一体どんなメンタルで投資に取り組んでいるのでしょうか。いわゆる“億り人”と呼ばれるような投資家は損を出したことがないのか…というと決してそんなことはないでしょう。彼らは、投資家として“成功するメンタル”を持ち続け、失敗と成功を繰り返したからこそ成功者になれたはずです。今回は4人の著名投資家「五味大輔氏」「片山晃(五月)氏」「BNF氏」「cis氏」のメンタルを本人の(手法)と(発言)から探り、その共通点を見つけていきます。

五味大輔氏

(五味大輔氏の(手法))

①投資手法はレバレッジをかける証拠金取引はほとんどせず、株の現物取引を長期保有するスタイル。

②投資に使う時間は1日10分~20分程度。本業があるため株式投資にかけられる時間は限られている。

③投資のネタは身の回りから見つけることが多く、気になった銘柄は中長期計画を確認し、中長期計画の信頼性を見極める。実際に知っている会社や自分で調べた会社に投資するのが成功の秘訣で、自分の判断には責任を持つべきという考えを基本としている。

④保有銘柄の売り方については、株価の上昇に合わせ徐々に売っていくスタイル。あくまでも理性的に、計画をもって売却をする。

⑤自身の投資判断が誤っていると悟った際は早めに損切りを行う。ただ、損切りをするかしないかはケースバイケースで将来的に再浮上する可能性がある銘柄は塩漬けにしておくこともある。

⑥BNF氏やcis氏などがメディアに取り上げられ、短期投資の方が良いのか、兼業投資家には限界があるのか、専業投資家になるべきかなど、随分悩んだが、長い時間をかけ自分には長期投資で兼業が向いているというスタイルを確立した。

(五味大輔氏の(発言))

①経験は大事です。まったく同じ相場は存在しないですが、似たような相場は何回も繰り返されています。このパターンは前にも見たな、というような経験値が蓄積されていきます。

②始めた当初に、信用取引をやっていなかったこともあって大暴落でも退場せずにこれたのが大きいですね。その後は、長く続けて来た経験で、今は儲けさせてもらっている気がします。

③経験があれば儲かるとは限らなくて。後は、本当にもうチャンスに恵まれるかどうかなんですよね。ただ、そのチャンスが来た時に大きく勝つか、小さく勝つかは、経験差が影響するとは思います。

④相場というプロの世界で生き残るには自分の得意分野を持ち、その中から銘柄を選んだほうが良いと思います。

⑤あとは、何度も急落相場を乗り越えてきているので、その対処の仕方とか、その後にチャンスが来るということを肌感覚でわかるというのも大きいと思います。

(読み取れる五味大輔氏のメンタル)

(手法③)×(発言③) リスクを承知し、理論的な判断でリスクをとる

彼は、経験というものを非常に重要だと考えていますが、「経験があれば成功できる」といったものとは考えていません。実際に知っている会社や自分自身で調べた会社に投資しています。自分の判断には責任を持つ…ということは、『投資理由を理論的に明確にしている』ともいえます。なんとなく…といった投資はしないからこそ、リスクも承知できるのでしょう。

(手法①)×(手法④)×(発言②) 自身のルール・計画したシナリオに沿って行動する 

彼は自身のルールを確立し、それを守り続けてきたことがわかります。だからこそ退場することなく経験を積み続けてきました。あくまでも理性的に、自分の決めたシナリオ・計画通りにトレードをするのです。

(手法①)×(手法③)×(手法⑥)×(発言④) 自身のスタイルを確立させる

彼自身、“ゲーム”のジャンルが得意で銘柄選びに役立てていたことから、得意分野をもってそこから自身のスタイルを確立させていたことがわかります。また、長期投資・現物でする…などの自分に向いているスタイルを早々に確立していたことも分かります。

(手法⑤) 投資スタイルやルールを1本化しすぎない

自身のルールを定めながらも、柔軟性をもち臨機応変に対応するのです。事態が変わればリスクが高くなる行動もあります。逆にチャンスになることもあります。それを理解しているからこそ、“損切り”という投資家にとってリスクに直面する場面でも臨機応変に行動します。

(手法⑥) 周りの話をよく聞ける 

ここでいう周りの話がよく聞けるとは、外部からの情報を上手に自分に取り込めるかどうかをいいます。

「誰かが言ったことをなんでも鵜呑みにする」こととは違います。さまざまな人の話や最新の情報について常に耳を傾け、その真偽も含め自身に合っている投資スタイルは何なのかを、情報を取捨選択しながら取り入れることができるのです。

(発言③) 損の発生をあらかじめ織り込んで対処する

経験があれば成功できるわけではなく、チャンスに恵まれるかどうかが大事といった発言からは、彼が「損失はでてしまうもの」だとあらかじめ考えていることがわかります。「損を最小限に抑え、チャンスがきたときに大きな利益を狙う」と考えているからこそ、損失がでたときにも冷静に対応できるのかもしれません。

(手法②) 判断をすぐに行動に起こす

投資において非常に重要なのは、タイミングの見極めです。投資に使う時間は1日10分~20分程度ということなので、彼の行動や判断は非常にスピーディーなことが分かります。

(発言①) コツコツと資産を増やすという意識を継続

投資にはロマンを求めてしまいますが、彼はコツコツと経験を積むことを大事にしています。中学時代から投資をしているとのことなので、長期間この意識を継続してきたのが成功の秘訣とも言えます。

片山晃(五月)氏

(片山晃(五月)氏の(手法))

①投資手法はファンダメンタルズ重視。

②中小型株を中心に、決算短信などで企業の財務情報を徹底的に調べ上げ、割安、有望株を見つけるスタイル。特に注目するのは売上高と営業利益。

③2009年前半あたりにデイトレ主体の短期売買から、中小型株の中長期の売買に変化していった。少し資金が増えて、相場が上昇に転じていたので、デイトレからスイングに切り替えて、リスクを取って値幅を狙う手法に変えていった。

④明確な『五月流』というような勝ちパターンがあるわけではなくて、チャートも読むし、ファンダメンタルズも見るし、その企業の成長ストーリーも考える。

⑤来年、再来年と今後の業績がどうなるか、という点が大事で決算の数字以上のことを読み取ることを重要視。継続して適時開示情報を見ることですぐ変化に気付くことができ、その変化を逃さないからこそ適切な投資判断ができる。

(片山晃(五月)氏の(発言))

①自分にはどんな投資が向いているかは自分自身で見つけるしかないんです。

②諦めずに続けることが何よりも大事だと思います。

③私でも自分のスタイルを確立するのに5年かかりました。投資は手法やスキルよりも『投資に対する信念』が大事ですね。

④常に新鮮な投資アイデアを持つことを徹底すれば塩漬け銘柄を持つリスクは下がると思います。

⑤一番ダメな事は損することでは無くて、上がりもせず、下がりもしない株を何年も持っておく事です。

⑥いついつまでに、ここまで上がるという想定をして株は買う。いつか上がるだろうと期待する投資も悪くはありませんが、投資で勝ちたいのならご法度です。

⑦トレードに向いている人とは、上がると思えば高くても買い、下がると思えば躊躇無く売れる合理的な処理ができる人だと思います。

⑧行けるかなと思う感覚と、そう思った時に実際に買いに行く勇気と、最終的な自信みたいなものは、経験が浅い人には、なかなかついていけない部分だと思う。

⑨ファンダメンタルズベースでやる場合は、当初想定したストーリーに狂いがないか株価の方向性が間違っていないかだけに注意を払っておけばよく、それ以外の個人的な理由で大切なポジションを手放すようなことだけは極力すべきではありません。

⑩どうでもいいリスクは取ってはいけません。あくまでもこれはいけると本当に思えるものにしか手を出さないことです。そうやって、うまくいってる間はとことん図に乗って勝負を繰り返していくのが僕のやり方です。

(読み取れる片山晃(五月)氏のメンタル)

(手法①)×(発言⑥)×(発言⑨) 自身のルール・計画したシナリオに沿って行動する

ファンダメンタルズベースで取引をする場合には、値動きのストーリーを想定してそれに狂いがないかだけに注目する。そして、個人的なそれ以外の理由でポジションを手放すことはしない。ブレない芯のつよさが感じられます。

(発言⑦) リスクを承知し、理論的な判断でリスクをとる

「高くても買う」「躊躇なく売る」…なかなか簡単に出来ることではありません。リスクばかりを考えるのではなくリスクを承知して、上がると思ったら買う、下がると思ったら売る、と合理的に処理を行っています。

(手法②)×(発言①)×(発言③) 自身のスタイルを確立させる

自身の“信念”“スタイル”のようなものを確立させていることがわかります。手法やスキルに頼るのではなく、自分に向いているスタイルを確立させるということへの意識が非常に強いことが分かります。

(手法③)×(手法④)×(発言④) 投資スタイルやルールを1本化しすぎない

「勝ちパターン」を積み重ねていくことはメンタルを鍛えるのに最適だとよくいわれますが、彼は「勝ちパターン」はないといいます。常に新しいアイデアを持ち、吸収する能力が高いことがわかります。

芯はそのままに、「この方がいい」と感じたものは柔軟に取り入れているのでしょう。

(手法⑤)×(発言②) コツコツと資産を増やすという意識を継続

継続して決算の結果を追い分析を繰り返すことは、根気強さがないとなかなかできません。本人も継続が大事だと言っているように、「意識を切らさずにコツコツと経験を積む」ことを大事にしていることがわかります。

(発言⑤)×(発言⑩) 損の発生をあらかじめ織り込んで対処する

損をすることはダメなことではない… “損”というものに対してあらかじめ織り込んで投資をしていることがわかります。リスクをとることがいけないわけではなく、“どうでもいい”リスクをとらないことが大事だと言っています。投資をしていて損が出ないということはあり得ません。このことをよく理解しているのです。

【後半】につづく…

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