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原油の種類

原油に種類がある?

原油は、採れた国や産地、あるいは 油田によって、様々な種類があります。

たとえば、サウジアラビア産のアラビアン・ライトや、UAEのドバイ原油、米国産のWTI原油や、北海油田産の北海ブレント原油、ロシア産のウラル原油などです。

日本に輸入されている原油だけでも77種以上あり、世界では280種以上あります。

中でも世界の原油価格の指標とされているのが、 北米、欧州、アジアの三大市場に上場されている油種の価格です。

各地域内で中心となっているのが商品先物市場で、北米では NYMEX、欧州では ICE Futures Europe、アジアではTOCOMが、原油価格の情報発信の役割を果たしています。

WTI原油

WTI(West Texas Intermediate)原油は、米国のテキサス州沿岸部の油田で産出される原油の総称です。

NYMEX(ニューヨーク商品取引所)に上場されているWTI原油先物は、世界最大の出来高を誇るマーカー原油です。

NYMEXのWTI原油先物は、1バレル(=約158.9リットル)あたり・ドル建ての価格となっています。

NY原油とも呼ばれ、北米地域だけでなく、世界の原油価格の指標とされています。

WTI 原油は API 度が39度以上と超軽質で、硫黄分も約0.2%と少なく良質ですので、中東産のドバイ原油などと比べ、一般的に高値で取引されます。

ちなみに、API 度とは米国石油協会(American Petroleum Institute)が定めた原油や石油製品の比重を示す単位のことです。

水と同じ比重を 10 度として、39.00度以上を「超軽質」、34.00~38.99度を「軽質」、30.00~33.99度を「中質」、26.00 ~29.99度を「重質」、26.00度未満を「超重質」といいます。

一般的に軽質原油はガソリンや灯油、軽油が取れる割合が高くなります。

ブレント原油

ブレント原油は、イギリス・ノルウェーなどにまたがる北海油田、英国領海北部のブレント油田で産出される原油です。

イギリスのロンドンにあるICE(インターコンチネンタル取引所)欧州先物市場に上場されているブレント原油先物価格は、欧州向け原油価格の指標となっています。

ICEのブレント原油先物は、1バレルあたり・ドル建ての価格となっています。

WTI原油と並び、 世界の原油市場の中で国際指標となっている原油です。

ブレント原油はAPI 度が約38度、硫黄分が0.38%で、質的には、WTI原油とドバイ原油の間に位置付けられます。

ドバイ原油

ドバイ原油は、アラブ首長国連邦(UAE)の首長国のひとつであるドバイで産出される原油です。

そのスポット価格(現物価格)は、オマーン原油とともに中東産原油の価格指標となるとともに、アジア向けの中東産原油の価格指標となっています。

ドバイ原油のスポット価格は、エネルギー関連情報の配信企業であるS&Pグローバル・プラッツ社が、当事者間取引における価格を収集・評価して、発表しています。

そしてプラッツ社の発表する価格は、TOCOM(東京商品取引所)の原油先物市場価格をベースに日々決定されています。

TOCOMのドバイ原油先物は、1㎘あたり・円建ての価格となっています。

ドバイ原油の API 度は約31度で中質原油に分類され、硫黄分は約 2%です。

マーカー原油価格の推移

2010年頃までは、最も良質なWTI原油価格が最も高く、ブレント原油、ドバイ原油という価格順となる傾向がありました。

しかし、米国でシェールオイルの生産量が増え始めた2011年頃から、WTI原油の価格が相対的に低下しています。

最近の原油価格の推移を見ても、WTI原油が他の油種よりも安い傾向があることが分かります。




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