商品先物取引の手法~鞘取編~

商品先物取引の手法~鞘取編~

商品先物取引は、一つの商品の値上がり・値下がりで利益を狙うことももちろんできますが、複数商品の価格差が拡大・縮小しそうなポイントで利益を狙う手法もあります。いわゆる「サヤ取り」ですね。

商品先物取引の鞘取り手法は、大きく分けて3つあります。それぞれ、アービトラージ、ストラドル、カレンダースプレッドと呼ばれています。

今回は、原油と石油製品の価格差に注目した「クラックスプレッド」について、詳しくご紹介します。

東京ガソリン先物と東京原油先物の価格差は、拡大したり縮小したりしながら推移しています。

東京ガソリンと東京原油の場合は、価格差が概ね14,000円以上開くと縮小へ向かい、価格差が8,000円以下に狭まると拡大へ向かう傾向があると言われています。

クラックスプレッドを行う時は、価格差が縮小へ向かうのか、拡大に向かうのかを予測します。

縮小が予測される場合は、足元で割安な方を買い、割高な方を売ります。

拡大が予測される場合は、足元で割安な方を売り、割高な方を買います。

例えば、原油1㎘=30,000円、ガソリン1㎘=45,000円で、今後価格差が縮小すると予測したとします。

この場合、まず割安な原油を買い、割高なガソリンを売ります。

その後、原油の値上がりとともにガソリンも値上がりしますが、価格差は予測通り縮小したとします。

原油1㎘=40,000円、ガソリン1㎘=50,000円のところでそれぞれ反対売買を行うと、原油は1㎘あたり10,000円の利益、ガソリンは1㎘あたり5,000円の損失となります。

したがって、トータルでは、1㎘あたり5,000円の利益となります。

逆に原油・ガソリンが値下がりしたとしても、価格差が縮小していれば、トータルで利益が出ます。

このように、クラックスプレッド取引では、スタート時点から価格が上がっても下がっても、価格差の縮小・拡大が予想通りであれば利益、予想と逆となった場合は損失となります。

相場の状況によっては、こういった鞘取り手法を取り入れてみるのも面白いかもしれません。

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endo

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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