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限月(げんげつ)って何?

商品先物取引の特徴の一つに、「取引に期限がある」という点があります。これがよく分からない、という声も多い、商品先物取引の取引期限=限月について、解説します。

なぜ取引に期限があるの?

もともと商品先物取引は、商品の生産者と使用者が、将来の任意の時点で、その商品を売買することを約束する形で始まりました。

価格の変動が大きい商品の場合、あらかじめ売る価格・買う価格が決定できるメリットは大きく、現在も多くの生産者・使用者が先物取引を利用しています。

ただ、希望する時期に同じ量を売ってくれる・買ってくれる相手を、個々に見つけるのは大変です。

そこで、売りたい人・買いたい人が集まる場所=取引所が作られ、公正かつ使い勝手のいい取引となるように、仕組み・ルールが整えられていきました。

その一つが受け渡し時期の設定です。この受け渡し時期が「限月」と呼ばれるものです。

このように、商品先物市場は生産者や使用者が実際に商品を受け渡すことを前提に作られてきたため、商品の「受渡時期」が決められています。

一方で、一般の投資家は基本的に商品の受け渡しをしませんので、 受渡時期の前に差金決済をすることになります。それで、受渡時期≒取引の期限となっているのです。

限月について詳しく!

「限月」は、取引所によって、それぞれの商品ごとに決められています。例として、東京商品取引所に上場されている「東京原油」の限月を見てみましょう。

一番左が「限月」です。東京原油の場合は、半年先まで、6限月が設定されています。商品によって、限月が毎月あるもの、2か月ごとにあるものなど、様々です。

ちなみにアメリカのNY原油は、2020年4月時点で、2031年2月限まで設定されています。

2020/04は、2020年4月限(しがつぎり)といい、2020年4月末が取引期限となっている商品です。期限が間近に迫っているものを「期近(きぢか)」といいます。

また、この表で一番下、つまり期限が一番先の2020年9月限は「期先(きさき)」といいます。

4月末を過ぎると4月限は消滅し、一番下に新しく2020年10月限が加わり、これが新たな「期先」物になります。東京原油の場合は毎月、同じように限月が入れ替わっていくわけです。

受渡時期が異なりますので、同じ原油でも、限月によって価格が違ってきます。

通常、商品の保管コストや不確定要素などが上乗せされてくるため、期限が先のものの方が、期近物に比べて価格が高くなっていきます。この状態を「順鞘(コンタンゴ)」といいます。

一方、足元の商品市場で需給がひっ迫するなどして、期近のものが期先の物よりも価格が高くなることもあります。この状態を「逆鞘(バックワーデーション)」といいます。

商品先物市場では、このような限月間の価格差の変動を利用した、鞘取り手法も行われています。

期限内に決済しないとどうなる?

期限内に反対売買で決済しなかった場合、商品の受け渡しをしなければなりません。

例えば、4月限の買いポジションを建てて、期限までに売り決済をしなかったら、4月末にその商品を買い取らなければならないわけです。

石油元売り企業などが、実際に先物取引で現物を買うこともありますが、一般の投資家は現物を引き取れない方が多いと思いますので、期限までには必ず決済をする必要があります。

ですので、期限が迫ってくると、決済をしてポジションを解消する人が増え、期限が近いものは出来高が減っていきます。売買相手が多いうちに決済しよう、という気持ちが働くのですね。

東京原油の場合、期先物の出来高が最も多くなる傾向があります。逆に、NY原油の場合、期近物の取引が最も盛んとなる傾向があります。

NY原油は、翌月限の取引が、当月の20日前後に終了する仕組みとなっていて、2020年4月には、原油を引き取れない投資家が、 期限直前に大量に投げ売りをしたようです。

これが、4月20日のWTI原油5月限価格の大暴落を引き起こした一因とも言われています。

まとめ

限月について、これだけ知っておけば大丈夫!?

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NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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