1. HOME
  2. ブログ
  3. 原油底打ちか?ジワリと上昇の気配

原油底打ちか?ジワリと上昇の気配

29日、WTI原油先物価格は、2020年12月までの全ての限月で上昇した。期近の6月限は出来高が1万枚を超えており活況感が感じられる。

取引の中心となっている6月限WTI原油先物価格は30日9:30現在、15.85ドルで前日比+0.91ドル、7月限との価格差は4.08ドルに推移しており差は縮小している。

29日、ノルウェーのエネルギー省が2020/06~2020/12までの原油生産量を削減すると発表した。原油価格を下支えする為とみられ、OPEC+の歩調に合わせる形だ。ノルウェーがOPECと原油生産の協調を実施するのは18年ぶりの出来事である。

同日、ロシアのノバクエネルギー相が産油国の減産により需要が回復し始めた時点で、OPEC+は市場でのシェア獲得に動くべきだという考えをOPEC+の立場から示した。

ロシアや一部の産油国には、OPEC+の取り組みは米国のシェルオイル企業の生産を後押し、原油市場のシェアが奪われるだけなのではないかという不満がある。

同日、ロシアは2020/02の原油生産の19%(日量200万バレル)相当の減産を実施することを表明した。ロシアは減産目標の達成は可能だと自信を示している。

ロシアの生産量は前年比最大15%減少し、4億8千万~5億トンの生産量になる見込みで、産油量の前年比割れは2008年以降初となる。

ロシアの警戒する米国の原油生産量、在庫量の推移ですが、EIAから最新の情報が発表されている。原油在庫量は先週1163.7万バレルの増加、原油生産量は1210万バレル生産されている。

先々週に発表された原油在庫の増加率から考えると、下がってきているため原油需要の回復に若干ではあるが期待感が持てる。

生産量も先週比10万バレルだけではあるが減少している。前年比だと20万バレル減少しており、ジワリと米国の原油生産が縮小傾向にある事が確認できる。

WTI原油先物価格 6月限 日足チャート

このまま上昇して18.26ドルをローソク足の実態部分で上抜ければ、綺麗な二番底を形成できる。表示している移動平均線は、5・25・75日線である。

既に5日線は上抜けており、上昇の期待感は持てる動きだ。25日線は22.07ドル付近、75日線は34.13ドル付近で推移している。上昇トレンドを形成するならば、まずは25日線の価格で推移している、22ドル付近までの上昇を期待したい。

原油価格の歴史的な安値により、産油国には協調された減産体制が整いつつある。一部では経済活動の再開が見られる地域などもあり、新型コロナウイルスの衰退も期待しつつ、原油価格でこれから投資を検討しているのであれば、買い注文を入れてみるのは面白い展開なのではないかと思われる。

(Visited 95 times, 1 visits today)

 

 

重要事項

 

当サイトは、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。よって、株式等の金融商品を助長する趣旨はなく、金融商品等の勧誘や媒介を目的としたものではありません。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。

【店頭商品デリバティブ取引のリスク・費用などの重要事項】
店頭商品デリバティブ取引(以下、「CFD取引」という)とは、原資産の値動きを反映する銘柄の売り買いの差金の授受によって決済する店頭商品デリバティブ取引であり、当社とお客様の相対で行われる取引です。また、お客様が所定の証拠金を当社に事前に預け入れたうえで行う証拠金取引であり、証拠金の額を超える金額の取引ができる一方、相場の変動により損失が生じる場合があり、証拠金の額を超える損失が生じる可能性もございます。
<リスクについて>
CFD取引は、その取引の仕組みやリスクが取引所において行われる取引所取引とは異なるため、その取引にあたっては契約締結前交付書面および約款等を十分に読み、それら内容をご理解頂き、かつ承諾頂く必要がございます。CFD取引には、銘柄の市場価格が変動して元本を割り込むリスクや、システム機器、通信機器等の故障等、不測の事態による取引の制限が生じるリスクや、少額の証拠金で大きなレバレッジ効果を得ることができ、大きな利益を得る可能性がある反面、多大な損失を被るリスクがあります。また、損失を抑制する目的でロスカットルールが設けられていますが、通貨等の価格または金融指標や商品価格等の数値の変動により、このルールに基づくロスカットが執行されて、損失が生ずることとなる可能性があり、場合によっては、当該損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。主要国での祝日や特定の時間帯において、また、天災地変、戦争、政変、同盟罷業等の特殊な状況下で、当社からのレートの提示が困難になりお客様が保有するポジションを決済することや新たにポジションを保有することが困難となる可能性があります。当社がCFD取引に関連して取引を行うカバー先の破綻等による取引制限、または建玉及び証拠金の移管等により被る損害等の取引先信用リスクがあります。お客様と当社が行う取引については、相対取引として行うものであり、当社が表示する銘柄等のビッド価格(売付けの価格)とアスク価格(買付けの価格)とに差(スプレッド)があります。CFD取引に関連して発生するスワップポイントについては、金利状況により変動するおそれがあります。CFD取引に係る税制および関連法規の変更等により、現状より不利な条件での取引となる可能性がります。CFD取引に含まれるリスクとして上記に掲げられたものは一般的なものであり、リスクとして全てを網羅しているものでありません。

【リスク・費用などの重要事項】
<リスクについて>
商品先物取引は相場の変動によって損失が生じる恐れがあり、また、当社必要証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その損失額は預託している証拠金等の額を上回る可能性があります。

<証拠金等の額とレバレッジ>
商品先物取引は委託に際して証拠金等の預託が必要になります。最初に預託する当社必要証拠金額は商品により異なりますが、2023年6月5日現在最高額は取引単位(1枚)当り1,500,000円、最低額は取引単位(1枚)当り20,000円です。国内商品市場取引の必要証拠金額は、毎週日本証券クリアリング機構にて発表されるプライス・スキャンレンジと同額です(損失限定取引を除く)。ただし、実際の取引金額は当社必要証拠金の額の約20倍という著しく大きな額になります。また証拠金等は、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり、注意が必要です。ただし、その額は商品や相場変動により異なります。
<委託手数料について>
商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品・約定値段等によって異なりますが、2023年6月5日現在、最高額は取引単位(1枚)当り11,000円(片道・税込)です。

 

【本サイト使用上の留意点について】
本サイトのコンテンツや情報は当社が信用できると考える情報ベンダーから取得したデータをもとに作成されておりますが、機械作業上データに誤りが発生する可能性がございます。また、当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を提供するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、当社の現時点での判断を示しているに過ぎません。本サイトは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の商品の売買あるいは取引の勧誘を目的としたものではありません。本サイトにて言及されている投資やサービスはお客様に適切なものであるとは限りません。当社は、本サイトの論旨と一致しない他のレポートを掲載している、或いは今後掲載する可能性があります。本サイトでインターネットのアドレス等を記載している場合がございますが、当社自身のアドレスが記載している場合を除き、アドレス等の内容について当社は一切責任を負いません。本サイトの利用に際してはお客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。
<著作権について>
本サイトは当社の著作物であり、著作権法により保護されております。当社の事前の承諾なく、本サイトの一部もしくは全部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。