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原油需要が大幅減 需給改善の兆しは?

原油先物市場 概況(2020年4月13日~4月17日)

WTI原油先物は17日、前週比4.49ドル(19.73%)安い、18.27ドルで取引を終えた。

前週、OPEC+が減産合意したものの、新型コロナウイルスの影響による予想以上の需要減を受けて供給過剰懸念が強まり、原油価格には引き続き強い下押し圧力がかかった。

今年の需要について、IEAは15日発表の月報で日量約900万バレル減少、OPECは16日発表の月報で日量約680万バレル減少するとの見通しを示した。

また、各国の石油貯蔵タンクの空き容量も少なくなっており、供給過剰懸念が強まっているようだ。

一方、米ベイカー・ヒューズ社による先週の米オイルリグ稼働数は、前週比でマイナス66基と、大きく減少した。米リグ稼働数は、3月後半以降で245基減と、急激に減少し続けている。

今週の原油価格見通し

今週も、原油価格は需給の見通しに大きく影響されそうだ。

先週末時点で、世界の原油需要が約3,000万バレル減少する見通しに対し、協調減産による供給減は約2,000万バレルの見通しとなっている。

需要がさらに減る見通しとなれば原油価格への下押し圧力は強まり、逆に、需要回復見通しや、供給がさらに 減る見通しが出て来れば、原油価格は上振れしやすくなるだろう。

また、先週、米政権が経済活動再開プランを打ち出したが、このまま経済活動再開に向けた動きが活発になっていけば、原油価格の支えとなる可能性もある。

先週の週足チャートは、転換線を下離れた位置からさらに下げ下ヒゲのある陰線で引けた。基本的には弱気継続となりそうだ。RSIは一度下げた後、再び売られすぎ水準から戻りそうな動きを見せており、反転上昇となれば、まず転換線の35ドルが目標値となりそうだ。

一方、日足チャートは、転換線から下離れ一段安となった。今週の目安としては、一時的に先週の安値を下回ることもあり得るが、転換線の24ドル付近を上回ればここがサポートに、基準線の26ドル付近が上値抵抗ラインとなりそうだ。基準線を上抜けた場合は、雲の下限33ドル付近までの上昇もあり得る。

注目の経済指標、イベント(4月20日~4月25日)

* 4月20日(月) 日3月貿易収支、ユーロ圏2月経常・貿易収支

* 4月21日(火) 英3月雇用統計、ユーロ圏4月ZEW景況感指数、米3月中古住宅販売件数

* 4月22日(水) 英3月CPI・PPI、ユーロ圏4月消費者信頼感指数、EIA米原油週間在庫統計

* 4月23日(木) ユーロ圏4月製造業PMI、米新規失業保険申請件数、米3月新築住宅販売件数

* 4月24日(金) 日3月CPI、米3月耐久財受注、米4月ミシガン大学消費者信頼感指数

* 4月25日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション

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