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貴金属が好調 工業需要も回復へ?

貴金属相場 足元の状況

貴金属価格は先月の急落以降、回復基調が鮮明となってきている。

3月18日以降、金価格は14日終値で19.7%上昇。銀価格は同37%上昇している。

工業用需要がメインのパラジウムは同53.9%上昇、白金も同35.5%上昇となっている。

やや出遅れていた白金も、14日に9%超の上昇となり、3月急落の半値を回復した。

貴金属が好調 工業需要も回復へ?

新型コロナウイルスの感染は、14日時点で世界193か国以上、196.1万人以上に広がり、死者は12.3万人以上に上っている。

安全資産需要と低金利によって、金価格は上昇を続けている。

RJOフューチャーズのボブ・ハーバーコーン氏は「金にとって完璧な環境で、金価格は2000ドル超えも十分あり得る」と指摘している。

一方、コロナウイルスの影響で大きく落ち込んだ世界経済に、底打ちの兆しも出てきているようだ。

14日に中国税関総署が発表した貿易統計によると、3月の輸出は前年比約6.6%、輸入は0.9%の減少となったが、減少ペースは鈍化し、下げ幅は市場予想よりも小幅だった。

中国の貿易収支に改善の兆しが見られたことで株価はやや上昇したものの、金価格も同時に上げているのを見ると、市場の警戒感はまだまだ強いと言えそうだ。

ただ、自動車の排ガス浄化触媒など、工業需要が7割を占める白金価格が、14日に9%超の上昇となっており、経済活動再開への期待感も徐々に高まっているようだ。

14日にはトヨタ自動車が、来週からフランスやポーランドの工場で稼働を再開する方針を明らかにするなど、一部で生産再開の動きが出始めている。

フォルクスワーゲンやダイムラーも、一部の工場で近く生産再開を目指していると伝えられている。

さらに、白金やパラジウムの主要産出国である南アフリカでは、コロナウイルスの影響で、操業がほぼ停止していることも、白金・パラジウム価格の支えとなっているようだ。

供給の減少懸念と、大きく落ち込んだ需要が回復へ向かうとの期待から、白金やパラジウム価格は急落前の水準を目指す展開となりそうだ。



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