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パンデミックと金融相場

コラム:パンデミックと金融相場

新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)が猛威を振るっています。

2020年3月11日にはWHOが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大について「パンデミック」状態にある、と宣言しました。

新型コロナウイルスの感染は、3月末時点で世界186か国以上、82万人以上に広がり、死者は4万人以上に上っています。

感染拡大を食い止めるため、各国が都市の封鎖や移動制限に取り組んでいますが、パンデミック終息の兆しはまだ見えていません。

先行きが見通せない中、金融相場も大きく揺れています。ダウ平均株価は、2020年2月・3月の2か月でおよそ22.4%、日経平均株価は約18.5%下落しました。

人類は、過去にもパンデミックの危機に直面してきました。

14世紀に大流行したペストは、別名「黒死病」とも呼ばれ、5年ほどで約7,500万人の命を奪いました。約4.75億人だった当時の世界人口は、3.5~3.75億人に減少したとされています。

近年では、1968-69年に流行し、およそ75万人が亡くなった香港風邪(インフルエンザ)や、2009-10年の新型インフルエンザなど、世界的な感染症の流行は繰り返されています。

中でも、第1次世界大戦中の1918年から1920年にかけて世界的に大流行した「スペイン風邪」は、今回のCOVID-19パンデミックとの共通点が指摘されています。

「スペイン風邪」は、当時の世界人口の4分の1にあたる約5億人が感染し、そのうち5,000万~1億人が亡くなったとされています。

戦時中、ドイツ、イギリス、フランス、アメリカなどは感染の報告を控え、中立を保っていたスペインが最初に公表したために、「スペイン風邪」と呼ばれるようになったそうです。

「スペイン風邪」の最初の流行は、1918年3月アメリカで起こりました。その後、アメリカ軍が欧州に進軍したことによって5~6月には欧州に広がり、1918年秋には世界中に広がっていきました。

さらに1919年春頃から再び大流行となり、医療体制の崩壊など、深刻な被害をもたらしました。

日本では「スペイン風邪」によって、当時の総人口約5600万人のうち、0.8%強に当たる45万人が死亡したと推定されています。

「スペイン風邪」の流行期とダウ平均株価を重ねてみますと、流行初期には上昇していた株価が、流行後期には、最大でおよそ39.5%下落していたことが分かります。

戦争中は、感染症の情報が伏せられていたことに加え、現在よりも情報の伝播に時間がかかったこともあり、パンデミックによる株価への影響は、1919年後半以降に出始めたものと考えられます。

今回も同様の下げ幅になると仮定しますと、株価はまだ下げ余地がある、という見方もできます。

ただ、「スペイン風邪」パンデミック当時は、株価は大きく下げましたが、中央銀行による利下げなど景気を下支えする政策はほとんどなされなかったようです。

今回のCOVID-19パンデミックでは、各国が景気刺激策を次々と打ち出していますので、金融相場への影響は小さくなると期待したいところです。


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遠藤 結香

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