1. HOME
  2. ブログ
  3. 金は本来の動きへ? 安全資産需要高まるか

金は本来の動きへ? 安全資産需要高まるか

金先物市場 概況(2020年3月23日~3月27日)

NY金先物は27日、前週比140.4ドル(9.46%)高い、1625.0ドルで取引を終えた。

29日時点で、コロナウイルスの感染確認は世界183か国以上に広がっており、感染者数は64万人以上、3万人以上が亡くなっている。

各国の景気刺激策によって、金融市場の資金流動性がやや回復する中、世界的な新型コロナ感染拡大を受け、安全資産の金が再び買われ始めたようだ。

一方、米ドル指数は、米国での感染拡大に歯止めがかからない状況を受けてやや低下。金価格は米ドル指数と逆相関の動きになりやすく、米ドル指数の低下も金価格の支えとなったとみられる。

ただ、投機筋による買い越し幅は、前週比6,450枚増と微増にとどまった。

今週の金価格見通し

新型コロナウイルスの感染拡大が終息する兆しはまだ見えないままだ。

感染拡大防止のため、世界各国で経済活動が休止し、景気下押しは避けられない状況となっている。

今週は、先週の金価格急騰のきっかけとなった米新規失業保険申請件数や、米3月雇用統計の結果などが予想以上に悪かった場合、金価格は再び大きく動くことになりそうだ。

一方で、利益確定の売りが大きくなる可能性もありそうだ。

また、他の金融資産価値が再び暴落した場合は、金融市場全体からの資金引き揚げにつながりやすく、金市場からも資金が流出する懸念はくすぶっている。

先週の週足チャートは、基準線・転換線を上抜けて一時1699.3ドルの高値を付けた後、1625.0ドルまで戻し、上ヒゲの長い陽線となった。上値は重いものの、基本的には強気相場となりそうだ。今週の目安としては、基準線1575ドル付近が下値支持となり、ここを下抜けることがあれば弱気転換もあり得る。

一方、日足チャートでは、先週は200日移動平均付近から雲を一気に上抜け、雲の上限付近で引けた。今週の目安としては、雲上限1624ドル付近が支えとなりそうだが、基準線1577ドル付近を下抜ければ弱気へ、遅行スパンが価格線を上回る価格=1645ドル以上を維持できれば強気継続となりそうだ。

注目の経済指標、イベント(3月30日~4月4日)

* 3月30日(月) ユーロ圏3月消費者信頼感指数、米2月中古住宅販売契約指数

* 3月31日(火) 中国3月製造業PMI、英国10‐12月期GDP、米3月CB消費者信頼感指数

* 4月1日(水) 日銀短観1‐3月期、ユーロ圏2月雇用統計、米3月ISM製造業景気指数

* 4月2日(木) 米2月貿易収支、米新規失業保険申請件数、米2月耐久財受注

* 4月3日(金) ユーロ圏2月小売売上高、米3月雇用統計

* 4月4日(土) CFTC 金先物 週間投機筋ポジション


↓よろしければ、応援クリックお願い致します!

にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ
にほんブログ村


(Visited 23 times, 1 visits today)

 

 

重要事項

 

当サイトは、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。よって、株式等の金融商品を助長する趣旨はなく、金融商品等の勧誘や媒介を目的としたものではありません。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。

【店頭商品デリバティブ取引のリスク・費用などの重要事項】
店頭商品デリバティブ取引(以下、「CFD取引」という)とは、原資産の値動きを反映する銘柄の売り買いの差金の授受によって決済する店頭商品デリバティブ取引であり、当社とお客様の相対で行われる取引です。また、お客様が所定の証拠金を当社に事前に預け入れたうえで行う証拠金取引であり、証拠金の額を超える金額の取引ができる一方、相場の変動により損失が生じる場合があり、証拠金の額を超える損失が生じる可能性もございます。
<リスクについて>
CFD取引は、その取引の仕組みやリスクが取引所において行われる取引所取引とは異なるため、その取引にあたっては契約締結前交付書面および約款等を十分に読み、それら内容をご理解頂き、かつ承諾頂く必要がございます。CFD取引には、銘柄の市場価格が変動して元本を割り込むリスクや、システム機器、通信機器等の故障等、不測の事態による取引の制限が生じるリスクや、少額の証拠金で大きなレバレッジ効果を得ることができ、大きな利益を得る可能性がある反面、多大な損失を被るリスクがあります。また、損失を抑制する目的でロスカットルールが設けられていますが、通貨等の価格または金融指標や商品価格等の数値の変動により、このルールに基づくロスカットが執行されて、損失が生ずることとなる可能性があり、場合によっては、当該損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。主要国での祝日や特定の時間帯において、また、天災地変、戦争、政変、同盟罷業等の特殊な状況下で、当社からのレートの提示が困難になりお客様が保有するポジションを決済することや新たにポジションを保有することが困難となる可能性があります。当社がCFD取引に関連して取引を行うカバー先の破綻等による取引制限、または建玉及び証拠金の移管等により被る損害等の取引先信用リスクがあります。お客様と当社が行う取引については、相対取引として行うものであり、当社が表示する銘柄等のビッド価格(売付けの価格)とアスク価格(買付けの価格)とに差(スプレッド)があります。CFD取引に関連して発生するスワップポイントについては、金利状況により変動するおそれがあります。CFD取引に係る税制および関連法規の変更等により、現状より不利な条件での取引となる可能性がります。CFD取引に含まれるリスクとして上記に掲げられたものは一般的なものであり、リスクとして全てを網羅しているものでありません。

【リスク・費用などの重要事項】
<リスクについて>
商品先物取引は相場の変動によって損失が生じる恐れがあり、また、当社必要証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その損失額は預託している証拠金等の額を上回る可能性があります。

<証拠金等の額とレバレッジ>
商品先物取引は委託に際して証拠金等の預託が必要になります。最初に預託する当社必要証拠金額は商品により異なりますが、2023年6月5日現在最高額は取引単位(1枚)当り1,500,000円、最低額は取引単位(1枚)当り20,000円です。国内商品市場取引の必要証拠金額は、毎週日本証券クリアリング機構にて発表されるプライス・スキャンレンジと同額です(損失限定取引を除く)。ただし、実際の取引金額は当社必要証拠金の額の約20倍という著しく大きな額になります。また証拠金等は、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり、注意が必要です。ただし、その額は商品や相場変動により異なります。
<委託手数料について>
商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品・約定値段等によって異なりますが、2023年6月5日現在、最高額は取引単位(1枚)当り11,000円(片道・税込)です。

 

【本サイト使用上の留意点について】
本サイトのコンテンツや情報は当社が信用できると考える情報ベンダーから取得したデータをもとに作成されておりますが、機械作業上データに誤りが発生する可能性がございます。また、当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を提供するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、当社の現時点での判断を示しているに過ぎません。本サイトは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の商品の売買あるいは取引の勧誘を目的としたものではありません。本サイトにて言及されている投資やサービスはお客様に適切なものであるとは限りません。当社は、本サイトの論旨と一致しない他のレポートを掲載している、或いは今後掲載する可能性があります。本サイトでインターネットのアドレス等を記載している場合がございますが、当社自身のアドレスが記載している場合を除き、アドレス等の内容について当社は一切責任を負いません。本サイトの利用に際してはお客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。
<著作権について>
本サイトは当社の著作物であり、著作権法により保護されております。当社の事前の承諾なく、本サイトの一部もしくは全部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。