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止まらぬ資産売り 貴金属市場にも

貴金属価格下落 現金化の動き加速

貴金属価格は月曜日、軒並み急落。

中でも白金と銀は、前週末比で11%超の大幅な下落となった。

先週から貴金属市場にも現金化の波が押し寄せ、売りが加速している。

高値を更新していたパラジウムは先週、前週比で38%超下落。安全資産の金も9%超の下落となった。

止まらぬ資産売り 貴金属市場にも 

16日のダウ平均終値は、前週末比2997ドル安の2万0188ドルに急落。下げ幅は一時3000ドルを超え、12日に記録した過去最大の下げ幅を上回った。

15日にはFRBが緊急利下げに踏み切ったものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が止まらない。

16日発表された中国の経済指標は、大幅に悪化していた。中国の1-2月の経済活動が、予想以上の落ち込みとなったことで、新型肺炎の経済への影響の大きさが改めて意識されているようだ。

16日時点で、新型コロナウイルスの感染は世界132か国以上、16.5万人以上に広がり、死者は6400人  以上に上っている。欧米では入国制限が相次ぎ、すでに経済活動に影響が出始めている。

金融市場から資金を引き揚げる動きが加速しており、貴金属市場も例外ではなくなっている。

自動車触媒として使用されるパラジウムやプラチナなど貴金属の工業用需要や、宝飾品用需要は、経済活動の低下により、大きく減少する可能性がある。

さらに、安全資産として買われていた金でさえも、他の金融資産のマージンコール(追加の取引保証金)に充てるため、大きく売られる事態となっているようだ。

FXTMのフセイン・サイード氏は「世界的な景気後退局面に入り、投資家は金を含むすべての資産から資金を引き揚げている。各国が緊急対策を取ることで、さらに景況感が悪化している」と述べている。

また、コメルツバンクのカルステン・フリッチュ氏は「市場の流動性が急速に悪化している。あらゆる資産が売られ、流動性の低下がさらに売りを誘う悪循環となっている」と指摘している。

新型コロナの状況が落ち着くまでは、貴金属市場にも強い下押し圧力がかかることになりそうだ。


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