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サウジは最大限の増産 シェア回復を図る

WTI原油先物チャート 日足

WTI原油先物の終値は10日、前日比+3.23ドルの34.36ドルで大幅高となった。

9日の急落で売られ過ぎ感が高まる中で、ポジション整理の買い戻しにより相場を大きく押し上げた。

また、トランプ大統領が所得税減税を打ち出す意向を示したのを好感し、株に買いが先行したことが、同じリスク資産の原油の下支えする動きとなった。

OPECの協調減産案を9日にロシアは拒否したため、OPEC盟主とされるサウジアラビアが減産を撤回し、増産する方針を示したことによる原油市場の混乱が続いている。

しかし10日、ロシアのノバク・エネルギー相は「OPECとの協調行動を否定しない」と表明し、5-6月にOPECプラス会合の開催を計画していることを明らかにした。これを受け、ロシアがOPECとの協調体制を復活させる見通しがあるとの見方から、投資家心理の改善につながり原油が買われた。

しかし、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは10日、4月の原油供給は主要油田の最大生産能力を上回る、日量1230万バレルに引き上げると発表した。

更にサウジは、大量の原油出荷に備えてスーパータンカーを契約した。米国の顧客向けに輸出するためだとしており、他社との船舶契約は異例の動きだ。

サウジは原油安による痛みを伴いながらも、シェア回復を図っていると見られており、これにより財政事情の悪い産油国や、民間が乱立する米シェールオイル企業は市場からの撤退を迫られる。 三菱UFJフィナンシャル・グループのイーサン・コーマン氏は9日、「全面的な価格戦争が始まった」と指摘している。

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sasaki

さくらインベスト ディーリング部所属アナリスト。現役トレーダーとして日々相場と向き合っている。チャート分析力に定評あり。

 

 

 

 

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