1. HOME
  2. ブログ
  3. 金利と金(ゴールド)投資

金利と金(ゴールド)投資

そもそも「金利」ってどういうもの?

金利は一般的に、お金を借りる側が借りたお金に追加して支払う金額の割合のことをさします。

金利が高ければお金を借りにくくなりますし、金利が低ければ借りやすくなります。

また、多くの人がお金を借りたい(=お金の価値が高い)と、金利は上がってきますし、お金を借り たいという人があまりいない(=お金の価値が低い)と、金利は下がってきます。

したがって、大雑把ではありますが、金利=お金の価値 と言えそうです。米利下げによってドル安になるのは、米金利=米ドルの価値が下がるからなのです。

中央銀行の金利政策で何がどうなるの?

米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board, FRB)は3月3日、0.5%の利下げを決定しました。

もう少し詳しく見てみましょう。まず中央銀行がコントロールできるのは政策金利、つまり中央銀行が一般の銀行にお金を貸す際の金利です。

米国の場合は、短期金利の誘導目標であるフェデラルファンド(FF)金利を上げ下げします。ちなみに、目標金利には幅があり、今回は年1.50~1.75%から年1.00~1.25%へ大きく引き下げられました。

政策金利が下がることで、市中金利も下がりやすくなり、一般の銀行から企業などがお金を借りやすくなります。新型コロナウイルスの影響で、資金繰りが苦しくなる企業を救済する目的があるわけです。

さらに言えば、景気の悪化が懸念される中、企業業績の落ち込みを防ぐことで、株価を、経済を下支えしようというのが、今回の利下げの目的となっています。

逆に中央銀行による利上げには、景気過熱(バブル)などによる過度なインフレを防ぐ目的があります。

インフレとは、物の価値が上がり、通貨の価値が下がる現象です。景気が良くなると、物がどんどん 買われてインフレになりやすいのですが、行きすぎると社会の混乱につながります。

通貨の価値を上げてインフレを抑制するため中央銀行は利上げを行いますが、同時にお金が借りにくくなるため、景気を冷やす副作用もあります。

実際、2018年2月と10月に起こった米国株の大暴落は、FRBの利上げが引き金だったとされています。

ハイパーインフレ~ベネズエラの例

ブルームバーグのカフェ・コン・レチェ指数は、ハイパーインフレ下にあるベネズエラで、コーヒー 1杯の値段を継続調査しています。3年前は1杯0.02ボリバルでしたが、2020年3月には9万ボリバルに。インフレ率はなんと4.5万%です。倍率のみ当てはめれば200円のコーヒーが9億円になっている計算になります。インフレは、日常生活にも支障をきたすような異常事態を引き起こすことが分かります。

低金利→金価格上昇 のなぜ

一方で、利下げにも副作用があります。前述のとおり、その国の通貨の価値が下がってしまうのです。

現状、米国などでハイパーインフレが起きる可能性は低いですが、自国通貨安は原材料を他国から輸入している企業にはマイナスとなります。

また、政策金利を下げれば、国がお金を借りる際の金利=国債金利も低下します。そうなると、国債を買っている=国にお金を貸している投資家の利益も減ってしまいます。

国債投資により期待できる利益は、利息収入と、売却差益または償還差益となります。

利息収入は、国債を保有している間、一定期間ごとに支払われます。

売却差益は、中途で国債を売却した場合の購入額との差益。償還差益は、満期まで国債を持ち続けて 償還した場合の、額面と購入額との差益です。(損失となることもあります)

利息は額面×金利ですので、国債金利の低下は、国債利回りの低下に直結します。

それでも「安全資産」の国債で長期間こつこつ投資、というのも一つの方法ですが、あまりにも金利が低くなると、投資妙味が薄く、機会損失が大きくなってしまうと考えられます。

「安全資産」で利益が狙えるものとなると、米ドルなど通貨も考えられますが、低金利下では、通貨の価値も低くなっていることが多く、十分な利益になるかは心もとないところです。

では、低金利下での投資はどうすればよいのでしょうか。低金利の際は、以下のような状況になっていると考えられます。

このように考えると、低金利下では「安全資産」の一つで「物」でもある『金』が、投資家に選ばれ やすくなるのもうなずけます。

金投資には金利がつかない…ってどういうこと?

また、金利の低下により、金投資がしやすくなる、という面もあります。

金投資には、国債投資のような利息収入も、株投資のような配当益もありません。基本的に売買による差益だけが、金投資で得られる利益ということになります。

(「金リース」という金を貸し出して金利を得る、主に貴金属ディーラーが行う取引もありますが、 個人投資家では金を貸しても金利を生まないばかりか、逆に保管料を取られることもあるようです)

金利が高い時に利息収入のある国債投資をせず、金利が高い≒景気が良い時期に株投資をせず、あえて差益しか生まない金投資をすることは、機会コストが高くなってしまうと考えられます。

逆に低金利下では、金投資の機会コストが相対的に下がるため、金投資を選びやすくなるのです。

まとめ

低金利下では、以下のような理由から、金価格は上昇すると考えられます。

↓よろしければ、応援クリックお願い致します!

にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ
にほんブログ村


(Visited 21 times, 1 visits today)
The following two tabs change content below.

遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

重要事項

 

当サイトは、当社の経営理念である「株式会社さくらインベストは投資に関する幅広い知識や情報を発信し、お客様をはじめ投資家の皆様の喜びに貢献します」に基づき、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。

 

【リスク・費用などの重要事項】
<リスクについて>
商品先物取引は相場の変動によって損失が生じる恐れがあり、また、当社必要証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その損失額は預託している証拠金等の額を上回る可能性があります。
<証拠金等の額とレバレッジ>
商品先物取引は委託に際して証拠金等の預託が必要になります。最初に預託する当社必要証拠金額は商品により異なりますが、2020年10月5日現在最高額は取引単位(1枚)当り1,300,000円、最低額は取引単位(1枚)当り4,760円です。国内商品市場取引の必要証拠金額は、毎週日本証券クリアリング機構にて発表されるプライス・スキャンレンジと同額です(損失限定取引を除く)。ただし、実際の取引金額は当社必要証拠金の額の約7倍という著しく大きな額になります。また証拠金等は、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり、注意が必要です。ただし、その額は商品や相場変動により異なります。
<委託手数料について>
商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品・約定値段等によって異なりますが、2020年10月5日現在、最高額は取引単位(1枚)当り11,000円(片道・税込)です。

 

 

【本サイト使用上の留意点について】
本サイトのコンテンツや情報は当社が信用できると考える情報ベンダーから取得したデータをもとに作成されておりますが、機械作業上データに誤りが発生する可能性がございます。また、当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を提供するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、当社の現時点での判断を示しているに過ぎません。本サイトは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の商品の売買あるいは取引の勧誘を目的としたものではありません。本サイトにて言及されている投資やサービスはお客様に適切なものであるとは限りません。当社は、本サイトの論旨と一致しない他のレポートを掲載している、或いは今後掲載する可能性があります。本サイトでインターネットのアドレス等を記載している場合がございますが、当社自身のアドレスが記載している場合を除き、アドレス等の内容について当社は一切責任を負いません。本サイトの利用に際してはお客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。
<著作権について>
本サイトは当社の著作物であり、著作権法により保護されております。当社の事前の承諾なく、本サイトの一部もしくは全部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。

 

 




  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。