原油は弱気継続 需要見通しがカギに

原油は弱気継続 需要見通しがカギに

原油先物市場 概況(2020年2月17日~2月21日)

           WTI原油先物期先チャート 1時間足

WTI原油先物は21日、前週比1.33ドル(2.56%)高い、53.38ドルで取引を終えた。

原油価格は週足では陽線となったものの、週末には再び売られる場面が目立った。

コロナウイルスの感染拡大による景気下押し懸念が再燃し、株などリスク資産とともに、原油も売られやすくなったようだ。

また、OPEC+会合の前倒しの可能性がほぼなくなり、予定通り3月5日・6日に行われると伝えられた ことも、失望売りを誘ったようだ。

一方、EIA週間原油在庫の増加が予想以下にとどまったことや、米フィラデルフィア連銀景況指数など米経済指標が予想よりも良好な結果だったことが、原油価格の支えとなったようだ。

            EIA米原油在庫量の推移

今週の原油価格見通し

引き続きコロナウイルスの感染拡大懸念が、原油需要を下押しすることになりそうだ。

ただ、影響が大きければ大きいほど、懸念が和らいだ時の反動も大きくなりやすい。コロナウイルスの状況に改善の兆しが見られれば、再び大きく買われる可能性もある。

一方、OPEC+による減産幅拡大への動きや、供給途絶が続くリビアなど、中東地域の状況にも注目が集まりそうだ。

コロナウイルスの状況が悪化すれば、OPEC+も減産拡大へ動かざるをえないだろう。そうなれば原油需要の減少懸念は、ある程度相殺されるとみられる。

リビアは昨年から激化している内戦の影響で、1月下旬から原油輸出がストップしている。停戦協議は行き詰まり、影響が長期化する可能性が高まって来れば、原油価格を押し上げることになるだろう。

            WTI原油先物期先チャート 週足

週足チャートでは、先週は上下ともヒゲの長い陽線で引けており、弱気水準での気迷いがうかがえる。大きな材料がなければ、上昇しても雲の下限57.15ドルで上値を抑えられ、下値は51~52ドル付近で サポートを受けることになりそうだ。

一方、日足チャートは転換線を上放れたものの、基準線で上値を抑えられ下ヒゲの長い陰線で引けた。今週の価格の目安としては、転換線52.0ドル付近が下値サポート、基準線54.5ドル付近が上値抵抗と なりそうだ。下値支持を下抜ければ下へ、上値抵抗を上抜ければ上への動きが強まると考えられる。

注目の経済指標、イベント(2月24日~2月29日)

* 2月26日(水) API米原油週間在庫統計、米2月コンファレンスボード消費者信頼感指数

* 2月27日(木) EIA米原油週間在庫統計、米1月耐久財受注、米10‐12月期GDP

* 2月28日(金) ユーロ圏2月消費者物価指数、米1月個人所得・支出

* 2月29日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション


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