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OPEC会合前倒しへ 上値は引き続き重く

原油価格やや上昇 売られすぎ意識か

原油価格は金曜日、小幅に上昇。

WTI原油先物は、日本時間10時24分、前日終値より1.15ドル高い、53.29ドルとなっている。

新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から、木曜日には原油価格は一時52ドルを割り込んだ。

一方、OPECが次回会合を前倒しして、減産について話し合うとの情報が、原油価格を支えたようだ。

OPEC会合前倒しへ 上値は引き続き重く

新型コロナウイルスの感染者数はすでに、2002‐2003年に流行したSARSの感染者数を超え、死者は200名を超えたと報じられている。

中国で感染者数が増加を続け、中国国外でも感染拡大が明確になってきたことを受け、WHOは30日、新型コロナウイルスによる肺炎について緊急事態宣言を出した。

世界の経済活動が抑制され、原油需要が減少するとの懸念から原油市場は弱気に傾いている。

リッターブッシュ・アンド・アソシエイツのジム・リッターブッシュ社長は「新型ウイルスの感染拡大終息の兆しが出てこない限り、原油価格が再上昇する可能性は低そうだ」と述べている。

ただ、原油は売られすぎとみる市場関係者も多いようだ。

トラディション・エナジーの市場調査部長、ジーン・マクギリアン氏は「原油価格は、先週から下がり続けており、どこかのタイミングで売られすぎの調整があるだろう」と指摘している。

一方、原油価格の急落を受けて、サウジアラビアは次回のOPEC+会合を、当初予定されていた3月から2月に前倒しすることを検討していると伝えられた。

ただ、具体的な日程はまだ決まっておらず、OPEC加盟国からも反発が出る可能性が指摘されている。

ペトロマトリクスのオリビエ・ヤコブ氏は「足元のトレンドを変えることができるのは、OPEC+の 緊急会合だけだ」と述べている。

また、レイモンド・ジェームズ社は「市場の目は原油需要減にばかり向いており、リビアの供給途絶やフーシによるサウジ攻撃など、現実に起こっている供給不安を見ていないようだ」と指摘している。

新型コロナウイルスの影響がどこまで広がるかが見えない中で、市場の目は弱材料に向きやすく、原油価格には下押し圧力がかかりやすい状況が続くことになりそうだ。

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遠藤 結香

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