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リビア内戦激化 影響は一時的か

2020.1.21 原油

原油価格横ばい 中東情勢に注目

2020.1.21 oil

原油価格は火曜日、ほぼ横ばい。

WTI原油先物は、日本時間10時11分、前日終値より25セント高い、58.83ドルとなっている。

リビアで2つの油田が操業停止となったことを受け、供給途絶懸念が原油価格を支えたようだ。

ただ、足元で需給のひっ迫が見られないことや、早期解決への期待から、上値は限定的となっている。

リビア内戦激化 影響は一時的か

リビアでは、2011年にカダフィ政権が倒れて以降、内戦状態が続いていたが、2019年4月以降、内戦が激化している。

リビア国営石油会社(NOC)によると19日、ハフタル司令官率いるリビア国民軍(LNA)がパイプラインを封鎖した影響で、産油量が大幅に減少する可能性があると述べている。

NOCは、リビア南西部のシャララ油田・エルフィール油田からの原油の積み出しについて、フォース・マジュール(不可抗力条項)発動を宣言した。

その後、さらにリビア東部の主要港が封鎖されたことで、リビアからの原油輸出が完全にストップする恐れが出てきた。

NOCは、輸出が滞れば数日で貯蔵用タンクがいっぱいとなるため、産油量は日量7.2万バレルまで落ち込むとの見通しを示した。リビアの産油量は、通常日量約120万バレルだ。

ただ、リビアの供給途絶は一時的なものとの見方が広がり、原油価格への影響はそれほど大きくなら なかったようだ。

エナジー・アスペクトの石油アナリスト、アムリタ・セン氏は「このような大規模な供給途絶は長続きしないと見ている。ハフタル氏にとっても、国の収入源を断つメリットは薄い」と述べている。

また、19日には、ドイツやフランス、ロシア、トルコなど、リビアに権益を持つ各国首脳がベルリンに集まり、完全な停戦の実現に向けて協力することで一致した。

一方、INGのアナリスト、ウォーレン・パターソン氏は「リビアからの供給途絶が長引けば、世界の 原油市場は供給過剰から一転して供給不足となるだろう」と述べている。

また、イラクでは反政府デモが再燃し、レバノンやイランでも反政府デモが激化している。

中東地域の不安定化は、原油価格に大きな影響を及ぼす可能性があり、情勢を注意深く見ておく必要がありそうだ。

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遠藤 結香

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