原油価格反落 中東リスクに引き続き警戒

原油価格反落 中東リスクに引き続き警戒

原油先物市場 概況(2020年1月6日~1月10日)

weekly oil 2020.1.13
WTI原油先物期先チャート 1時間足

WTI原油先物は10日、前週比4.01ドル(6.36%)安い、59.04ドルで取引を終えた。

米軍によるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官殺害を受け、イランは8日、米軍が駐留するイラクのアル・アサド空港に、ミサイルによる報復攻撃を行った。

イランの攻撃を受け、事態は一気に緊迫化。WTI原油価格は、一時65ドルまで急騰した。

その後、トランプ米大統領やイランのザリフ外相の発言などを受け、高まった緊張が一旦落ち着いた ことで、WTI原油価格は、およそ1か月ぶりに60ドルを割り込んだ。

一方、8日発表されたEIA米原油在庫は、前週比約120万バレル増と、予想に反して増加。また、10日 発表の米リグ稼働数は、前週比11基減少となった。

us inventory 2020.1.13

今週の原油価格見通し

中東リスクがやや落ち着いたことで、市場の関心は米産油量や米原油在庫量に向きやすくなっている。

今週も、EIAの週間石油レポートに注目が集まりそうだ。米産油量や在庫量の増加は、原油価格の下げ材料となり、減少は原油価格の上げ材料となる。

ただ、引き続き中東の緊張は高く、突発的な衝突で原油価格が大きく上振れる可能性もある。

また、今週はOPECとIEAの月報が公表される。世界の原油需給見通しに大きな変化があれば、原油の 価格も大きく動く可能性がある。世界の需要見通しや各国産油量の推移が注目ポイントとなりそうだ。

weekly oil 2020.1.13②
WTI原油先物期先チャート 週足

週足チャートを見ると、長い陰線で引けており、1か月分の上昇幅を打ち消した。終値は200週移動平均付近でとどまったものの、足元は弱気に転じており、弱材料に反応しやすい地合とみられる。今週の 目安としては、昨年10月以降の下値切り上げライン58.3ドル付近が支えとなり、雲の上限59.63を  上回って来れば上へ、逆に雲の下限57.18ドルを下回れば下への勢いが強まりそうだ。

一方、日足チャートでは、転換線・基準線を下回ってきており、今週は200日移動平均の57.8ドル付近までの下げもありそうだ。また、そこを下抜けると下落トレンドへの転換も考えられるが、58ドル~ 63ドルのチャネルライン間での動きとなる可能性のほうが高いとみられる。

注目の経済指標、イベント(1月13日~1月18日)

* 1月14日(火) 中国12月貿易収支、米12月消費者物価指数

* 1月15日(水) 米1月NY連銀製造業景気指数、API米原油週間在庫統計、OPEC月報

* 1月16日(木) 米12月小売売上高、EIA米原油週間在庫統計、IEA月報

* 1月17日(金) 中国10‐12月期実質GDP、米12月鉱工業生産指数

* 1月18日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション


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endo

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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