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地政学リスクの高まり 原油価格を押上げるか

原油先物市場 概況(2019年12月23日~2020年1月3日)

weekly oil 2020.1.6
WTI原油先物期先チャート 1時間足

WTI原油先物は3日、前週比1.33ドル(2.15%)高い、63.05ドルで取引を終えた。

3日、米軍の空爆により、イラン革命防衛隊のカセム・ソレイマニ司令官が殺害されたことを受けて、中東情勢が一気に緊迫化。同地域からの原油供給途絶不安の高まりを受け、原油価格は急騰した。

ソレイマニ氏は中東地域におけるイランの影響力を高めてきた立役者。国民的英雄の殺害に、イランは米国への報復を明言。

一方トランプ米大統領は4日、イランが報復攻撃をすれば、イラン関連の52カ所を攻撃すると発言。

中東情勢の緊迫化に加え、3日発表の米原油在庫が大幅減となったことも、原油価格を支えたようだ。

us inventory 2020.1.6

今週の原油価格見通し

米軍によるイラン司令官殺害を受け、両国の緊張は非常に高まっている。

今のところ供給途絶につながる事態にはなっておらず、原油価格も落ち着いているが、今後、大規模な軍事衝突や、石油タンカー・石油施設などへの攻撃があれば、原油価格への影響も大きくなりそうだ。

また、OPEC+の減産による供給減と、米中貿易協定の部分合意による原油需要見通しの改善によって需給は引き締まりつつあり、状況によっては原油価格が暴騰する可能性もある。

先週の米原油在庫量は、前週比約1150万バレル減と、3週連続で減少している。今後、需給のひっ迫が意識されるようになれば、原油価格は一段高へ向かうことも考えられる。

weekly oil 2020.1.6②
WTI原油先物期先チャート 日足

年末・年始にかけて、週足チャートは雲を上放れた。12月16日~20日の週は60ドルを超えると売りが入っていたが、先週は61ドル以上まで買いが入っており、先高観が強くなっているようだ。基本的には引き続き強気とみられるが、雲の上限59.63を下回れば、再びもみ合いとなる可能性もある。

一方、日足では先週末、上ひげの長い陽線で引けた。利確の売りが入ったとみられるが、終値で9月の高値62.90ドルを上回っており、順当にいけば、次は4月の高値66.30ドルを目指す展開が予想される。ただ、早い段階で転換線の62.06ドル、基準線の59.56ドルを下抜けて来ると、再び売り圧力が強まってくる可能性もありそうだ。

注目の経済指標、イベント(1月6日~1月11日)

* 1月7日(火) 米11月貿易収支、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション(前週分)

* 1月8日(水) 米12月ISM非製造業景況指数、米11月耐久財受注、API米原油週間在庫統計

* 1月9日(木) EIA米原油週間在庫統計

* 1月10日(金) 米12月雇用統計

* 1月11日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション


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