金は調整下げ 米中通商協議への楽観から反落

金は調整下げ 米中通商協議への楽観から反落

4日の金先物は1483.2ドルでオープンし一時1489ドル後半まで上昇するも、サポートとなっていた水準がレジスタンスとなり反落。1480.2ドルでクローズし、3ドル安となった。

ブルームバーグは、米中通商協議での争点である追加関税の撤廃範囲をめぐり、米中両国の合意が近いと報道。

これを受け、堅調に推移していた流れを反転させた。

更に米トランプ大統領は「中国との交渉は順調だ」と発言。

リスク回避のドル安、株安の流れを止めると同時に、金先物は上髭を付けた陰線を作る動きとなった。

一方、4日に発表された米ADP雇用者数は、6.7万人増と事前予想の13.5万人からは大幅に下回るものだった。

更にISMが発表した非製造業景況指数も市場予想より大幅に低下した。

金先物はこれらの経済指標の悪化を受け下げ止まるも、大きく買い戻される動きにはならなかった。

NY金先物チャート 日足

金先物相場を日足で見ると、10月に何度も1480~90ドル付近でサポートされていることが分かる。

サポートの力が強かった分、割れた後は強い抵抗帯となり抑えられている。

NY金先物チャート 30分足

30分足で細かく見ると、1480ドルを超えると売り圧力が強くなり、何度も抑えられているのが分かる。

4日の22時には大きな上髭をつけた陰線となっており、上値の重さが伺える。

しかし、3日は約15ドルの大幅高であった。これほどの上昇幅は1ヶ月間もの間見られないほどの大陽線であったので、4日の下落は調整下げの範疇と見ることが出来そうだ。

まだ上昇の圧力は強く、再度上値を試す展開も十分考えられるだろう。

本日は米貿易収支、明日は米雇用統計などの重要な指標が続く。

これらを受け、レジスタンスラインの攻防に決着がつきそうだ。


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sasaki

さくらインベスト ディーリング部所属アナリスト。現役トレーダーとして日々相場と向き合っている。チャート分析力に定評あり。

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