原油に供給過剰懸念 OPEC+会合に注目

原油に供給過剰懸念 OPEC+会合に注目

原油先物市場 概況(2019年11月25日~11月29日)

weekly oil 2019.12.2
WTI原油先物期先チャート 1時間足

WTI原油先物は29日、前週比2.60ドル(4.50%)安い、55.17ドルで取引を終えた。

米中貿易協議の先行き不安と米産油量の増加を受け、原油価格は週末、大きく下げた。

トランプ米大統領は27日、「香港人権・民主主義法案」に署名し、同法が成立した。これに対し、中国外務省は28日、米国の内政干渉に対して断固として報復措置をとる、との声明を発表した。

28日は米祝日で小幅な値動きとなったが、翌日29日には、需要減懸念から原油は売られたようだ。

また、29日のEIA発表で、9月の米産油量は前月比6.3万バレル増の日量1246万バレルとなり、月ベースでは初めて輸出量が輸入量を上回ったことも、原油価格の弱材料となったとみられる。

weekly oil us production 2019.12.2

今週の原油価格見通し

今週は、米中貿易協議の行方とともに、OPEC+の会合に注目が集まりそうだ。

ロシアのノワク エネルギー相は29日、来年3月までの協調減産の延長を、12月の会合で決めることに、慎重な姿勢を示したと伝えられている。

一方、イラクのガドバン石油相は30日、OPEC+は、減産幅をさらに40万バレル程度拡大することを検討している、と述べている。

サウジアラビアの国営石油企業、サウジアラムコの国内でのIPOを11日に控え、5日のOPEC総会で原油価格にとってのポジティブサプライズがあるのでは、との期待もあるようだ。

weekly oil 2019.12.2②
WTI原油先物期先チャート 日足

先週の週足チャートは、週末の下げで比較的大きな陰線となったが、転換線付近で下げ止まっている。今週は雲の下からのスタートとなり、大きな材料がなければ、基準線56.95ドル、200日移動平均58.97ドルが強い抵抗となりそうだ。

一方、日足チャートでは、今週は雲の中からのスタートとなっている。基準線の56.23ドル、雲の上限57.19ドル付近は、強い上値抵抗ラインとなりそうだ。基本的にもみ合いが続くと考えられるが、57.06ドルを上回れば上へ、54.52ドルを下回れば下への勢いが強まることになりそうだ。

注目の経済指標(12月2日~12月8日)

* 12月4日(水) API米週間石油統計、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション(前週分)

* 12月5日(木) EIA米週間石油統計、OPEC総会、米10月貿易収支

* 12月6日(金) ユーロ圏10月雇用統計、OPEC+会合

* 12月7日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション

* 12月8日(日) 中国11月貿易収支


重要な注意事項
<本サイト使用上の留意点について>
本サイトのコンテンツや情報は当社が信用できると考える情報ベンダーから取得したデータをもとに作成されておりますが、機械作業上データに誤りが発生する可能性がございます。また、当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、当社の現時点での判断を示しているに過ぎません。本サイトは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の商品の売買あるいは取引の勧誘を目的としたものではありません。本サイトにて言及されている投資やサービスはお客様に適切なものであるとは限りません。当社は、本サイトの論旨と一致しない他のレポートを掲載している、或いは今後掲載する可能性があります。本サイトでインターネットのアドレス等を記載している場合がございますが、当社自身のアドレスが記載している場合を除き、アドレス等の内容について当社は一切責任を負いません。本サイトの利用に際してはお客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。
<著作権について>
本サイトは当社の著作物であり、著作権法により保護されております。当社の事前の承諾なく、本サイトの一部もしくは全部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。

ウィークリーレポートカテゴリの最新記事