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利下げに反応鈍く 複数要因が影響か

2019.10.31 金

金価格上昇 FRB追加利下げで

2019.10.31 gold

金価格は木曜日、小幅に上昇。

NY金先物は、日本時間12時20分、前日終値より3.7ドル高い、1500.4ドルとなっている。

事前の予想通りFRBが追加利下げを決定したことで、金価格は一定のサポートを受けたようだ。

ただ、今後のFRBの方針について不確実性が高まり、上値は限定的となっている。

利下げに反応鈍く 複数要因が影響か

FRBは29日・30日のFOMCで、米政策金利を25ベーシスポイント引き下げることを、賛成8、反対2で決定。7月・9月のFOMCに続き、3回連続での利下げとなった。

利下げは、金利のつかない金価格にとっては強材料となりやすい。

ただ、FOMC後の記者会見で、パウエルFRB議長が米政策金利を据え置く考えを示唆したこともあり、事前の予想通りの利下げは、金価格を大きく押し上げるには至らなかったようだ。

また、パウエル議長が米経済の堅調さに言及したことも、金価格の上値を重くしているとみられる。

足元で米中貿易協議の進展や、英国の合意なき離脱の可能性が低下したことなどを受け、景気下支えのための「予防的な利下げ」はいったん休止された、との見方も広がっている。

しかし、米中通商協議で部分合意ができなかった場合などには、FRBも追加利下げや量的緩和の延長・拡大を選択せざるを得ないと考えられ、引き続き米中協議の行方や各経済指標に注目が集まりそうだ。

米中貿易協議については、11月中に両国首脳が部分合意にサインすることを目指していたが、米高官が準備が間に合わない可能性に言及したとも伝えられている。

また、部分合意に至ったとしても、米中貿易戦争の終結にはまだ時間がかかると見られ、先行き不安が安全資産の金需要を支える状況は続きそうだ。

一方、中国金協会は30日、今年9月までの中国の金消費量が、前年比で9.58%減の768.31トンだったと発表。実用品需要をけん引する中国経済の減速により、金需要が減少している状況も示された。

金需要は、不況期に伸びやすい安全資産需要と好況期に伸びやすい実用品需要の両面があり、どちらの面がより大きいのかを見極めていく必要がありそうだ。


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遠藤 結香

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