需要減懸念強く、原油はもみ合いへ?

需要減懸念強く、原油はもみ合いへ?

原油先物市場 概況(2019年9月23日~27日)

2019.9.27 oil

WTI原油先物は27日、前週比2.18ドル(3.75%)安い、55.91ドルで取引を終えた。

14日のサウジの石油施設攻撃により、約570万バレルの原油生産が停止し、原油価格は一気に20%押し上げられたが、今週はWTI原油価格、ブレント原油価格とも、ほぼ急騰前の水準まで戻している。

ロイターによると、石油施設攻撃から2週間もたたないうちに、サウジの生産能力は日量1130万バレルまで回復したとされているが、サウジがイラクから原油を購入しようとしていると伝えられるなど、 実際に石油施設復旧が進んでいるのかについては、疑問の声もある。

一方、米原油在庫が予想に反して増加したことも、原油価格の弱材料となったようだ。また、先週の リグ稼働数は減少したものの、米産油量は前週比で増加し、足元の供給過剰懸念が強まったようだ。

weekly inventory 2019.9.29

今週の原油価格見通し

25日、ブルームバーグは、サウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコのIPOが、10月20日ごろに正式に発表される、と報じた。

また、27日には、SMBC日興証券に加え、みずほFGと三井住友FGがアラムコIPOの主幹事に内定したと伝えられている。

アラムコのIPOについては、ブレグジットを前に混乱するロンドンや、デモの激化が伝えられる香港を避け、東京への上場に傾いているのでは、との見方も広がっているようだ。

サウジアラビアとしては、アラムコのIPOを前に原油価格を何としても上げておきたいだろう。今週はサウジの動向に注意を払う必要がありそうだ。

weekly oil 2019.9.29②

週足チャートでは、4月23日の高値66.6ドル以来の調整局面が、年末まで延長される可能性が出て  きた。今週の目安は安値54.91ドル~高値61.05ドル。レンジを抜けることがあれば、抜けた方向への トレンドが形成される可能性が高まりそうだ。

注目の経済指標(9月30日~10月5日)

* 9月30日(月) 中国9月製造業PMI

* 10月1日(火) API米週間原油在庫統計、米9月ISM製造業PMI

* 10月2日(水) EIA米週間石油統計

* 10月4日(金) 米9月雇用統計

* 10月5日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション


本投稿は将来の利益を保証したり、約束したものではありません。また商品先物取引は、元本および利益が保証されている取引ではございません。証拠金に比べて、大きな金額の取引を行うため、ハイリスク、ハイリターンの取引になります。お取引の判断は自己責任にてお願いいたします。

ウィークリーレポートカテゴリの最新記事