利下げ観測後退で、下げ圧力強まる

利下げ観測後退で、下げ圧力強まる

金先物市場 概況(2019年9月23日~27日)

weekly gold 2019.9.29

NY金先物は27日、前週比8.7ドル(0.57%)安い、1506.4ドルで取引を終えた。

8月の米新築住宅販売戸数が市場予想を上回ったことで、ドル指数は約2週間ぶりの高水準に達した。 これがドルと逆の動きになりやすい金価格にとって、強い下押し要因となったようだ。

また、複数のFRB理事が年内の追加利下げについて「現時点で必要ない」との考えを示したことも、 金利のつかない金価格の弱材料ととらえられたようだ。

ただ、世界的な金利低下傾向や貿易問題、地政学リスクの高まりや世界景気の後退懸念など、先行きの不安がくすぶる中、金価格は下がりにくい状況が続いているとみられる。

weekly dollar 2019.9.29

今週の金価格見通し

米中貿易協定が「予想より早く合意に達する」とのトランプ米大統領の発言もあったが、米中協議の 進展期待は後退しつつあるようだ。

27日には、対中投資の制限の一環として、米政府が米証券取引所における中国企業の上場を廃止する 方向で動いていると報じられている。また、米大統領の弾劾リスクや、英国の合意なきEU離脱リスク、香港のデモ激化や、中東の地政学リスクなど、金価格を支える材料は依然として多い。

今週は、米地区連銀総裁の講演や演説が続き、発言に注目が集まりそうだ。10月5日にはパウエルFRB議長の演説も予定されており、利下げについて何らかの材料が出てくるかもしれない。

weekly gold 2019.9.29②

週足チャートを見ると、陰線となったものの安値が1489.2ドルを下回らず引け、反転上昇する可能性を残したとみられる。ただ、日足で三尊天井を形成しつつあり、1492.9ドルを下回ってくると下落圧力が強まっていくことになりそうだ。

注目の経済指標(9月30日~10月5日)

* 9月30日(月) 中国9月製造業PMI、ユーロ圏9月CPI

* 10月1日(火) 米9月ISM製造業PMI

* 10月3日(木) ユーロ圏8月小売売上高

* 10月4日(金) 米9月雇用統計

* 10月5日(土) CFTC 金先物 週間投機筋ポジション


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