強いドルが下押し リスクの下支え続く

強いドルが下押し リスクの下支え続く

金価格反転 先行き不安が支え

2019.9.26 gold

金価格は木曜日、小幅に上昇。

NY金先物は、日本時間13時30分、前日終値より3.8ドル高い、1516.1ドルとなっている。

水曜日には、金と逆相関の動きになりやすいドル指数が急騰し、金価格は大幅に下落していた。

一方、米英の政治リスクや米中関係、中東問題など先行きの不確実性が、金価格を支えているようだ。

強いドルが下押し リスクの下支え続く

8月の米新築住宅販売戸数が市場予想を上回ったことや、米中協議の進展期待などを受け、ドル指数は約2週間ぶりの高水準に達した。

ドルと逆の動きになりやすい金価格にとって、強い下押し要因となったようだ。

また、シカゴ連銀のチャールズ・エヴァンス総裁は25日、今年2回の利下げを支持したが、これ以上の利下げは現時点で必要ないとの考えを示し、金利のつかない金の弱材料となったとみられる。

ただ、米大統領の弾劾リスクや英国の合意なきEU離脱リスクに加え、中東問題や米中貿易摩擦の先行き不確実性など、金価格を支える材料は依然として多い。

25日には、ポンペオ米国務長官がイランからの原油輸入をめぐり、中国の企業や個人に対し制裁を課すことを発表し、中東の地政学リスクがさらに高まる可能性もある。

また、南アフリカのシバニエ・スティルウォーターは25日、不採算が続くマリカナ金鉱山で、約6%の人員削減計画を発表した。同鉱山ではストが繰り返されており、供給への影響も懸念されている。

一方で、USグローバル・インベスターズのマイケル・マトセク氏は「金が高止まりしている主要因は、債務の膨張と低金利だ。インフレヘッジとして金を持つ必要性が高まっている」と指摘している。

SPDRゴールド・トラストの金保有量は25日、前日比1.81%増の924.94トンに達した。同保有量は、 年初から約16%増えており、リスクに備える動きが強まっているようだ。

先行き不安が消えない中で、予期せぬリスクが突然現れた場合、金価格はさらに押し上げられることになりそうだ。


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endo

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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