先物の極み 週間レポート<金>

先物の極み 週間レポート<金>

金先物市場 概況(2019年9月2日~6日)

weekly gold 2019.9.9

NY金先物は6日、前週比14.4ドル(0.94%)安い、1515.0ドルで取引を終えた。

強弱材料が入り混じる週となったが、最終的に金価格は、2週連続の下落となった。

3日公表の8月の米ISM製造業指数は、およそ3年ぶりに、景気拡大・縮小の節目となる50を割り込み、火曜日の金価格は大幅に上昇。

一方で、米中両国が5日、閣僚級協議を10月初めにワシントンで開くことで合意したと伝わると、米中貿易戦争の緊張緩和期待から、市場はリスクオンに傾き、安全資産とされる金や国債は売られた。

米国10年債利回りは、国債が売られたことにより上昇。景気後退のシグナルとして話題となっている、10年債と2年債利回りの逆イールドも一旦解消されたが、両者の差は0.002とかなり縮小したままだ。

weekly us10 2019.9.9

また、米中摩擦やブレグジットなど先行きの不透明感は依然として強く、金価格を支えるとみられる。

今週の金価格見通し

パウエルFRB議長は6日、2019年中のリセッション入りはないとみている、と発言。また「FRBには、米経済を支えるための手段をとる義務があり、我々はそれをし続けるだろう」とも述べた。

3日には、米セントルイス連銀のブラード総裁が「(国債金利に比べ)今の政策金利は高すぎる」と発言。貿易戦争の影響なども踏まえ、次回のFOMCでの積極的な行動を正当化する、との考えを示した。

FRB内での意見は分かれているようだが、市場では7月に続き、9月17日・18日のFOMCで利下げが決定されるとの見方が広がっている。

利下げは金価格の強材料となるが、景気の下支え効果への期待から、株などリスク資産の買い材料にもなりやすい。今週も、世界景気の先行きを左右する情報に注意する必要がありそうだ。

weekly gold 2019.9.9②

週足チャートでは、今週は2018年9月以降の上昇トレンドが転換するかどうかの分岐点となりそうだ。価格の目安としては、週高値が1515.3ドルを下回るようであれば、下降トレンドに入っていく可能性が高まると考えられる。

注目の経済指標(9月9日~13日)

* 9月12日(木) 米8月消費者物価指数、ECB金融政策会合

* 9月13日(金) 米小売売上高前月比、ミシガン大学 米消費者信頼感指数


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