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高まる地政学リスク ホルムズ海峡封鎖も?

2019.5.14

原油価格ほぼ横ばい 強弱材料が混在

原油価格は火曜日、ほぼ横ばい。

WTI原油先物は、日本時間17時09分、前日終値より31セント高い61.15ドルとなっている。

UAE沖で、サウジなどの船舶が何者かに攻撃されたことで、原油価格は押し上げられたとみられる。

一方、中国が米国に対する報復関税を発表したことで、需要減の懸念から上値は重いようだ。

高まる地政学リスク ホルムズ海峡封鎖も?

UAEは日曜日、4隻の商業船舶が、ホルムズ海峡付近にあるUAEのフジャイラ首長国付近で、何者かによる妨害行為を受けた、と発表。

月曜日には、被害を受けた4隻のうち2隻がサウジの原油タンカー、1隻がUAEの燃料バージ、1隻がノルウェー船籍の石油製品タンカーだった、と公表された。

ノルウェーの船主は「正体不明の物体に衝突された」と話しており、船体には外側から何かが当たってできたとみられる穴が開いていた、と伝えられている。

事件は、世界で最も重要な海路であるホルムズ海峡付近で起きた。世界で取引される原油のおよそ20%、サウジの原油輸出量の約90%、イラクの輸出量の約75%がこの海峡を通過するとされている。

ライスタッド・エナジーの石油市場調査部長、ビョルナール・トンハウゲン氏は「すでにタイト化している原油市場に、中東地域からの原油供給途絶が重なれば、原油価格は暴騰する恐れがある」と指摘。

さらに同氏は「たとえ短い期間でも、ホルムズ海峡が封鎖されることがあれば、原油価格は一気に押し上げられることになるだろう」とも述べている。

しかも、ホルムズ海峡の封鎖だけで、事態が終息するとは限らない。需要減懸念を上回るほどの地政学リスクの高まりがあれば、原油価格が一気に上昇する可能性も否定できないだろう。


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遠藤 結香

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